かえるが旅から帰るのを待つ放置系ゲームアプリ
「旅かえる」
を覚えているだろうか?
日本の人気アプリ「旅かえる」の中国バージョン「旅かえる・中国の旅」が最近、公式サイトで現在使用しているVIVOのサーバーサービスが4月19日に終了すると発表し、大きな話題となっている。公式サイトによると、運営計画の調整が原因で、そのサービスが終了するという。
終了するといっても、ゲーム自体のサービスが終了するわけではなく、VIVOのサーバーサービスが終了するだけで、カスタマーサービスの案内に従って、新サーバーへのデータ移行を行えば、これまで通り利用できるという。
2018年に「旅かえる」が大ヒットしたのはなぜ?
中国のネット上で、「旅かえる」が話題をさらったのは2018年のことだ。旅が大好きなカエルは各地に旅に出たり、旅先から手紙を書いてきたり、家に戻るとベッドの上で本を読んだりする。
ゲーム「旅かえる」のスクリーンショット
報道によると、日本のゲーム会社・ヒットポイントが開発しリリースした「旅かえる」の当時の総ダウンロード数は1000万回となっており、そのうち中国市場が95%を占めていた。
操作している時間より、待っている時間のほうが長い超お手軽な放置系ゲームの「旅かえる」が中国において一夜のうちに超ヒットゲームになったのはなぜなのだろうか?
その理由については、「操作が超簡単で、頭も使わなくていいし、画風もかわいく、さらに、世界各地の風景も楽しめるから」という声が寄せられていた。
かえるから送られてきたポストカード。
また、「かえるを通して、親の気持ちが分かった」という声もあった。かえるがなかなか旅に出かけないと、「どうやったら出かけてくれるんだろう」と頭を悩ませ、黙って旅に出かけてしまうと、「いつになったら帰って来るんだろう」と心配するからだ。
「旅かえる・中国の旅」のアカウントのスクリーンショット
「旅かえる」は放置系ゲームで、内容もシンプル、ほとんど変化もないため、いつの間にか、放し飼いにしたままにして、とっくに忘れてしまったというゲーマーも多い。