ここ1週間は、中国に寒気が度々流れ込み、大部分の地域の気温が例年よりも低くなった。しかし、今後は中国の中・東部の大部分の地域で、気温が急上昇し、西南エリアの東部から長江の中・下流地域の多くの地域にかけては、最高気温が25度に、華南エリアの一部の地域では30度前後にまで上がり、日中の暖かさはまるで夏のようになる見込みだ。
中国天気網が作成した各大都市が参加する「気温上昇レース」の「北方エリアの部」を見ると、陝西省西安市では2月27日に、「今レース」の最高気温に達して18度になりそうだ。また、北京市や河北省石家荘市、山東省済南市、河南省鄭州市、遼寧省瀋陽市では、2月28日の最高気温に達し、山西省太原市、内蒙古（内モンゴル）自治区呼和浩特(フフホト)市では3月1日に最高気温に達することになりそうだ。鄭州市と済南市では、今年初めて20度の大台を超え、正午頃にはポカポカ陽気になりそうだ。
「南方エリアの部」は北方エリアと比べると、スタートこそ出遅れるものの、際立つパフォーマンスを披露することになりそうで、多くの地域では、二十四節気の7番目・立夏の頃の気温にまで上昇しそうだ。大都市を見ると、湖北省武漢市、江蘇省南京市、湖南省長沙市、安徽省合肥市、江西省南昌市、浙江省杭州市の最高気温は、25日の時点では10度前後であるものの、その後、一気に上昇して、3月1日には、26－28度にまで上昇する見込みだ。上海市や貴州省貴陽市、広西壮（チワン）族自治区南寧市の気温も急上昇して、3月2日の最高気温はそれぞれ、25度、26度、27度に達する予想となっている。福建省福州市、海南省海口市では、3月3日に「今レース」の最高気温に達し、海口市では33度と、今年初めての「真夏日」になりそうだ。
ただ、気温が「高止まり」になることはなさそうで、中央気象台の予報によると、3月初めに強い寒気が襲来し、南北両方のエリアで、まとまった雨が降って、気温も下がりそうだ。そのため、冬服を急いでしまわないようにして、気温の変化に合わせて調節し、感染性呼吸器疾患や脳・心血管疾患に注意しよう。
